弊社は未利用のバイオマスの中から、ココナッツの殻に着目し通常廃棄するココナッツの殻や皮から生成した製鋼業界で使える新しい基準のバイオマス炭を製造・販売します。
古くて新しい「炭」の魅力
「炭」をご存知ですか?炭は木材や竹などから作られる燃料です。様々な有機物、生物由来のものなら、ほぼなんでも炭にすることができます。
こんな「炭」が石炭代替のバイオマス燃料として、再注目されています。
魅力1: 脱炭素に有効なバイオマス由来
魅力2: 様々な素材に対応
魅力3: 廃棄物で資源の二次活用
Aboutバイオマスカーボン®について
バイオマス炭とは?
動植物由来の生物資源「バイオマス」からつくられる「バイオマス燃料」でカーボンニュートラルな再生可能エネルギーです。
難易度の高い鉄鋼業界の脱炭素
製鉄の工程には炭素が必要
鉄鋼業は製鉄の過程で、石炭に含まれる炭素によって還元反応を起こす必要があるため、生産を続ける限りCO2の大量排出は避けられない現状です。
一方で、バイオマスは発生源が多岐にわたるため、資源を有する業界や地域が分散し、用途に応じて分別回収するには、多くのコストがかかります。
産業廃棄物処理費用は年々高騰しており(出典:日本銀行)、排出事業者は収益性を改善しながら、脱炭素にも取り組むなど、二重の課題を抱えています。
少量・分散型の排出形態
比重が小さく運搬効率が悪い
搬出・運送が困難な場所で発生
活用されず廃棄されるバイオマス
バイオマスの利用は二極化
利用率の低いバイオマスは
収集・運搬・貯蔵の効率化と低コストが課題
Business事業内容
弊社は、日本の鉄鋼業で使用される石炭約6,000万トン (出典:経済産業省 エネルギー白書2023)のうち、10~20%ほどをココナッツの殻から製造したバイオマス炭へ置き換えることを目指していきます。
ココナッツの殻から作られた炭は、灰分が少ないため、高火力で燃焼効率が良いことから炭としての機能性の高さに加え、世界的な収穫量の多さや、新たな伐採を必要としない点から、ココナッツ由来のバイオマス炭が石炭の代替にふさわしいと考えました。
ココナッツの殻を原料としたバイオマス炭の製造と販売
原料となるココナッツは、フィリピンからの買い付けを予定しています。
フィリピンでは、年間約1,500万のココナッツが生産されていますが(出典:FAO)、ほとんどが廃棄されている殻をバイオマス炭にアップサイクルし、現地農家の収益源としても役立てます。
弊社はすでに、製鉄の一部工程で実用可能なバイオマス炭の開発に成功しています。
今後、さらに実用可能な工程の範囲を広げるべく、バイオマス炭のバリエーション展開を進めていきます。
複数企業が共同で運営する炭化センターの運営
運営や、生産された炭の買い取りなどを弊社が代行し、売上の約20%を運営費として回収するビジネスモデルです。
大手企業との交渉も進み、2024年には富山県で第一号の炭化センターが稼働を開始する予定で、これを皮切りに、全国展開を計画しています。
弊社は今後、鉄鋼会社という大規模な供給先を確保し、国内で培った炭化センターの運営ノウハウを基に、フィリピンに大規模な炭製造プラントを建設し、現地で全工程を完結できる生産体制を構築し、現地農家の収益源として貢献したいと考えています。
数年以内には大規模な供給体制を構築し、スケールメリットを活かしてコストの問題にも取り組み、アジアを代表するバイオマスメーカーとしてブランドを確立させ、バイオマス燃料の社会実装を目指します。
弊社は、持続可能な未来を築くため、石炭に依存する産業に新たな代替燃料を提案しカーボンニュートラルの実現に貢献したいと考えています。
Feature弊社の強み
NextCarbonは
1
バイオマス炭 日本のエネルギー変革
大量生産可能なサプライチェーンの構築により、バイオマス炭が日本のエネルギー構造を変える存在になり得ます。
2
活用可能な製造技術
弊社は、活用可能な株式会社ZEエナジーの炭化技術およびサプライチェーンは、強力な優位性を有していると自負しています。
3
現地ネットワーク
弊社代表の白川は東南アジアでの事業経験があり、特にフィリピンではローカル企業の300社以上の顧客を獲得した実績を持っています。
4
大量供給体制の構築
鉄鋼業界を巻き込むことで、バイオマス燃料市場を拡大し、日本のエネルギー構造の変革を目指します。
高難易度の要望に応える技術開発力
ターゲットは鉄鋼業界
安定的な原料調達先を確保
特許出願技術を活用した製品開発が可能
脱炭素が急務の巨大産業に特化し持続可能な事業基盤を構築していきます
PhilippinesNext Carbon Philippines 及び
NextCarbon Trading
原料調達能力の高いNextCarbon Tradingを共同設立
弊社NextCarbonJapanは、フィリピンに子会社NextCarbonPhilippinesを設立し、フィリピンでの製造・輸出を行います。また、原料の主要な買い付け先として、フィリピンの政府機関および現地農家との交渉を進め、原料調達会社NextCarbonTradingを設立します。
NextCarbonTradingは、原材料供給の多い地域の「市長・知事」を集め、彼らをメンバーとして共同設立することで、約212トンの原料調達が可能になります。
Technology炭化技術について
バイオマス炭の製造事業
弊社は製鉄の燃料として最も重要なコークスの代替となるバイオコークスの開発を株式会社ZEエナジーと共同研究を進め、1〜2年以内の実用化を目指しています。バイオコークスの実用化によって、将来的には弊社のバイオマス製品のうち、7割ほどをバイオコークスが占めるようになると考えています。
バイオマス炭
バイオマスコークス
用途
製造技術確立バイオマス炭
- 微粉炭ボイラ混焼用燃料
- 溶鋼保温材
- 電炉の補助熱源
サブユース
研究開発中バイオマスコークス
- 高炉還元剤
メインユース
Company会社概要
弊社は、株式会社RiskTakerと株式会社ZEエナジーのジョイントベンチャー(合弁企業)として創業しました。経営面のサポートは株式会社RiskTakerに、バイオマス炭の製造技術支援やサプライチェーンの構築は株式会社ZEエナジーのアセットを活用し、事業の推進に取り組んでいます。
創業者
白川 大記Daiki Shirakawa
創業者